因幡修次という名の妖怪の音楽~Music of the monster named Shuji Inaba~

2013/01/27

『君は僕のAttentionHero』

                <Youtube URL>



作詞/作曲 因幡修次

僕は嘘をつかない 君が去って行くから
僕は裏切りはしない 君は真実だから
僕は飛び続けるのさ 君を捕まえるまで
僕は空に歌う 君に届くまで
僕は探りはしない 君は果てしないから
僕は諦めはしない 君にたどり着くまで

君は理解に努める 僕は縛りはしない
君はクロレラになり 僕は星座を彷徨う
君は露骨を歓喜し 僕のポーズに騙され
君はスリルを目論み 僕はゲームを企む
君は春を追いかけ 僕は春を捨て去り
君は矛盾を弄び 僕は悪戯を愉しむ

僕は迷いはしない 君を泣かせはしない
僕は走り続ける 君に近づくために
僕は形を変えない 君を貫くために
僕は夜を食べる 君を描くために
僕は鎧を捨てる 君が美しいから
僕は眠りにつく 君に逢うために

君は愛撫を求める 僕はモノクロになる
君は伝説となり 僕は視覚で舐める
君は羞恥を晒し 僕は虜に落ちる
君は淫靡を刻み 僕はリズムを刻む

君は優雅に弾み 僕は拍車をかける
君は満開になり 僕は大海原を泳ぐ

オルガは永遠となり パノラマは演出され
狂気のピストルへ愛という名の弾丸を込める
リスクを戸惑うことなく 子供のように無邪気で
しわくちゃになった孤独をピエロが激しくしゃぶりつく
残酷は美しく エロスは無残で
無造作に操りながら 重い銃爪を引く

僕が奇跡のドレスを 君のしじまに重ねる
君が夜の月なら 僕は星屑のひとつ
君に寄り添う朧は 僕の微かな囁き
僕はやりとりを終える 君の遥が始まる
君はひたすらねだり 僕のオアシスになる
僕は屍になり 君はリピートを求める

僕は嘘をつかない 君が去って行くから
僕は裏切りはしない 君は真実だから





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因幡さんが現在、ネット上で主に活動されているサイト、Stickam

ここで、夜な夜な(時々昼間も)、ライブを開かれ、
カバーからオリジナルから、昔のお歌から新曲から
片っ端から歌われまくる(+呑み過ぎられる)。

ネットライブのできるサイトとしては古株だと思うが、
USTREAMやツインキャスト等、他のネットライブサイトよりも
はっきり言うと知名度は低い。

でも、因幡さんのお歌をここで初めて聞いて、
元気をもらっておられる方がたくさんおられる、
沢山のリトルモンスターさん方と出会われている、
大切な場所であることは、改めて書くこともないだろう。


因幡さんは、Stickamの動画・音源のページで、
新しく作られたお歌を発表されたり、
リクエストされた昔のお歌をアップされたり
ライブ中の思い出の断片やらを切り取って載せておられる。

新しいお歌は、何度も何度も歌い殺して、熟したら、
改めて録音しなおし満足した音源でYoutubeで公開される。
(熟す前に冷蔵庫にしまっちゃって、忘れさられる時もある)

それまでの暫定として、Stickamの動画にアップされているのだが、
その音源が運営サイトから、たまに消される。

Stickamからはその都度、削除理由を通達されてこないらしいが、
性を感じるとか、風刺系であるとか、
一般的な意味での”公序良俗に反する”ことがテーマになっていたり、
そういう語句が多いとダメなようだ。(若干その基準が不明瞭な気がする)

未成年も利用するサイトでもあるし、規制・制限もある程度仕方はないと思うのだが
表現の自由からの点も、因幡さんの音楽が大好きな点からも
なにより、表面上の理解や使われている言葉のみで
一律に判断されているようなのが、すごく悲しい。


最近では、因幡さんは”これはあかんやろな~”と思われるお歌は
消されて残念な気持ちになるよりはと、Stickamではなく、
すぐにYoutubeにアップされるようになった。


このお歌も、完成された時、すぐにご自分でYoutubeにアップされた。
因幡さんのブログやStickamの背景に使われているイラストの作者でもある
ムラカミ成理光さんの作品がふんだんに使われている。
(同じイラストが『モダンテロリズム』でも使われている。)
****2012/02/11更新
  現在、上記で表示されているのは、歌い殺されまくった音源で、改めて動画にされたもの。
  上記の動画は消される予定。
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私は、最初、このお歌はStickamにアップされても消されないだろうと思った。
規制に引っかかるかな?という語句もちょっとしかないし。。

でも二度三度と味あわせていただくうちに、このお歌の危なさが判ってきた。

男女の駆け引き、心が寄り添っていき、誘い、愛の営み、終わった後の情景まで
具体的ではないのに、まるで映画のストーリーを見てるように描写されている。

淫らな万華鏡』、『復讐するにはワレメにあり』、『アナルの中に棲む女』のように、
因幡さんの大切なお仲間のネットシンガーさんがカバーされると、
その方の他のお友達から、今後の付き合いを考えたいと言われたり
ご近所から回覧板が廻ってくるかもしれない、といったような、
そんな危うさはほとんど感じない。

でも、聞けば聞くほど、想像力を働かせれば働かせるほど、
その想像が妄想に変わって回想に変わって・・
気がついたら人前でも人知れず、赤面してたりする、
そんな怖さのある作品だと思う。

私にとってこの作品は、
心の中に封印した、そしてもう二度と味わうことのないだろう
そういう思い出を、呼び起こすんじゃない!と
少し八つ当たりをしながら、でも気がついたら何度でも聞いている、
そんな小憎たらしお歌。

是非、お日様の輝く昼間ではなく、深夜ひとりこっそりと聞いていただきたい。