因幡修次という名の妖怪の音楽~Music of the monster named Shuji Inaba~

2015/03/11

『めろりんちょ』


2014年3月11日 Stickam_LIVE 02 30:05あたりから

<Youtube URL>


作詞/作曲 因幡修次

あなたがないているときはわたしもどこかでなきましょう
あなたがわらっていることをとうといいのちとしりましょう

わしづかみにしたあなたのむねのうちを
ゆっくりほぐしてやわらげてあげよう
ときめくあなたのむねのおくに
きえないあしあとをのこしてゆきましょう

あなたがないているときはわたしもどこかでなきましょう
あなたがわらっていることをとうといいのちとしりましょう

ざつおんだらけのことばはけちらして
ほんとうのことをしんじてわらえばいい
あなたがゆめでえがいたひとと
たしかなあしあとをきざんでゆけばいい

あなたがないているときはわたしもどこかでなきましょう
あなたがわらっていることをとうといいのちとしりましょう




2015.03.11
4回目の春が来た。

亡くなられた方々、愛する人を亡くされた方々、
被災された方々、復興に本当に尽力くださっている方々に
心を寄せる日。
日本中が、世界中が、自然への畏怖と、原発への脅威と、
そして人の命について思いをはせる日。

もちろん、この日だけに限ったことではない。

地名、名産品、民謡、なまり・・
誰しも心の中に、東北に関連したなにかにふれるたび、
あの日と、東北の方々への思いが蘇る、そんな4年。

去年一昨年先一昨年と、毎年この日には、
祈りと願いを込めて、記事を書かせていただいている。

読み返して思うのは
因幡さんが、被災された方々に思いを寄せて作ったお歌、
どうか心を休めてほしい、元気を出してほしいと歌われるお歌に、
私は、そして多くの心疲れた方々が、ずっと励まされてきた4年間だったということ。


遅々として進まない復興、不安でいっぱいになる原発のこと等
怒りや憤りをテーマにした、負の感情を叩きつけるお歌、
そして、虚しさ悲しさを伝えようとするお歌も一杯ある。

でも、今日という日は、元気と癒しをもらえるお歌を聞きながら、
心静かに、ただ祈りたい、そして願いたいと思う。


昔から、たくさんの方々に歌われてきた『めろりんちょ』。
この演奏は、去年の3月11日にStickamライブで思いを込めて歌われたもの。


被災された方々、復興に頑張ってくださってる方。

あなたの「あなた」を思って皆さんに聴いていただきたい。
そして、よかったら歌ってください。
あなたの「あなた」へ。
「あなた」をいっぱい思いながら…、歌ってください。
(因幡さんご自身が『めろりんちょ」紹介された記事より)


「あなた」は、そして、「わたし」は、
あなたを大事に思ってくれている人かもしれない。
あなたが大事に思っている人かもしれない。
あなたを愛してくれている人かもしれない。
あなたが愛している人かもしれない。

その人は、今、天国におられるのかもしれない
今、そばにいてくださってるのかもしれない。

もしかしたら、まだ出会えてないかもしれない。
あなたと出会える日を待っているかもしれない。

離れた土地から、ネットの向こう側から、
心寄り添わせ、ずっと祈っているいるかもしれない。

たとえ見えなくても、「あなた」、そして、「わたし」が
あなたを想っているんです。支えているんです。
そして、あなたをが誰かを支えているんです。

誰もが、絶対に、一人ではないんです。


2015年の今日、嵐のような大寒波が居座っている。
今年最後の寒さになるはずだという。

震災で受けた、日本中の心の寒さは、いつまで続くのだろう。

嵐が過ぎ去る前は、かなりの強風がくる。
強風がきたら嵐はおさまり、穏やかな太陽が顔を出す。

今はきっと、その強風の時。
もうすぐ太陽が顔を覗かせる時がすぐそこにきていると、
笑顔の花が咲く毎日が来ると、信じています。
その時が早くくることを、祈っています。


来年の今日は、再来年の今日は、
もっと暖かい、春の日差しを感じる日でありますように。