因幡修次という名の妖怪の音楽~Music of the monster named Shuji Inaba~

2017/06/04

『星の子2』



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作詞/作曲 因幡修次


わたしのつたない思いが 君に 届くまで
君の住んでる 街へ 君の生きてる場所へ

どんなに淋しい夜でも わがままな君でも
太陽が雨に変わっても たとえ道でつまずいても


みんなで星になって 地球を回ろう
みんなで星になって 地球を歌おう

流れる雲に乗り 青い空に踊り
みんなの住んでる街へ あきらめない力へ


男も女もみんな 神様も涙もブルースも
真実はひとつだから 今君がここにいる

わたしのつたない思いが 君に届いたら
君はきっと微笑んで 流れる夜空の星になる

流れる夜空の星になる

(2014.08.26  発表)





彼の大切な『いのちのはからい』が生まれるきっかけになった、
Nさんのお母さまMさんが、むさしさんのことを知って作って下さった歌『星の子 〜勇君へ〜』から、
”星の子むさしくん”と呼ばれるようになったむさしさん。

彼が亡くなってから、
"なんや、むさしくんのこと、思って作った歌はみんなストロークやなぁ。"
と、言いながら発表されたこの作品は、
当初アコギのアルペジオで発表されていた『星の子』にちなんだタイトルになっている。


彼は今でも、毎日のように開かれる因幡さんのネットライブでの話題の常連である。
生前の彼と触れ合ったことのない、でも彼の話をいっぱい聞き、涙し、
友達だと思ってくれている友も増えた。

それだけではない。彼は、リアルライブの常連になっている。

昨年4月apia40のライブでは名前を呼んでもらい
12月のBUNGAライブ今年5月のかつおの遊び場ライブでは、
彼の分身として一輪の花が用意されている。

もう一輪は、昨年夏に因幡さんファンクラブ天国支部に加わってしまわれたある女性の分身である。
この二輪の花については、こちらを読んで欲しい。




二人は、因幡さんに連れられて、これからも全国のライブ会場に旅するのだろう。
一番いい席で、お歌を聞いて、皆さんと一緒に歌って。

むさしさんは、忙しい。
ライブを誰よりも楽しみながらも、生前パソコンの画面をガン見していたように、
因幡さんのGuitarの弾き方を食い入るように見つめてるはず。


”ぼくは強くなりたい。
いつかギターをもっともっとじょうずになって歌も。
心がよわい人にぼくの歌で元気にしてあげることです。
ぼくの目標です。”
自分が、因幡さんに、音楽に、お友達に助けられたのだから、
今度は自分が、助けられる側になりたい。なるんだ。

彼の生前の夢。
きっとあちらの世界でもGuitarと歌の練習を重ねているはずだ。


彼が叶えたかった夢を、
これからも因幡さんが、そして彼を友だと思ってくださる方々が、
同じ思いを持ってくださってる方々が、叶えてくださること。

因幡さんが、命の歌を、歌いつづけてくれること、
ずっとずっと、命の歌を、歌いつづけてくれること。
一人でもたくさんの方々が、命の歌を、歌い継いでくださること。

むさしさんが『いのちのはからい』に出会えた奇跡のように、
誰かに歌い継がれた歌が、心弱っていた誰かに、命の歌が届くこと。
誰かのお守りになること。

そのために、因幡さんが、叶えてくださるお友達の皆様が、
いつまでも、体も心も元気で、長生きしてくださること。
呑み過ぎないこと。無理なさり過ぎないこと。
自分を大切にしてくださること。

彼も今も願っているだろうことが、いつからか、私の願いになった。


『星の子2』


私はこの歌を聞かせてもらうたび、
彼が、因幡さんの音楽と共に、いつも世界を旅しているような気がしてならない。

因幡さんのことを、因幡さんのお歌が大好きな方々のことを、
自分を友達だと思ってくださってる方々の元を巡り、
しんどいことつらいことと戦う元気を、勇気を、パワーを、
そっと傍においていってくれる旅。

そして、因幡さんの歌が、お守りが必要な誰かの元に届くよう、
偶然という名の奇跡をそっと紡ぐ旅。


人間は二度死ぬという。生物的な死と、人々の記憶から忘れさられた時と。
それを二度生きるのだと言い換えたとしたら。
生物的な死を迎えてからの忘れ去られるまでを、二度目の生だと言えるのなら。


私にとってこの歌は、(不謹慎かもしれないが)幸せな二度目の生を過ごしているね、と、
忙しくて星になってる暇がないでしょ。ずっと一緒にいててね、と。
彼に心の中でつい話しかけたくなる、そんなお守りのような歌。



因幡さんが、むさしさんへの追悼歌として作られた作品の紹介は、このお歌で最後のになる。

彼に捧げられたお歌のことを知りたいと思った方は、むさしさんへの追悼記事を見て欲しい。
各記事に張ったリンクの先にある、彼の思いを、因幡さんと彼との絆を、お歌とのご縁を、読んで欲しい。


どうか、彼のことを、彼の思いを、因幡さんと彼との絆を、知ってほしい。
そして心の片隅に、ずっと置いておいて欲しい。忘れないでいて欲しい。

彼が楽しんでいるであろう二度目の生がずっと続くように。